「ふつうに」、言わない

作文は観察眼が大切です。

3年生以上になると、「言った]「言いました」という言葉を使わずに、会話を書いていきます。たとえばこんな感じです。

 

先生は

「言ったは使わないよ」

と、ほほえみました。

 

先生は

「言ったは使わないよ」

と、横目でにらみました。

 

先生は

「言ったは使わないよ」

と、指をポキポキ鳴らしました……

 

話し手の気持ちが伝わります。会話が生き生きとしてきますね。

 

教室でも、みなさんとても上手に、ひと工夫して書いています。

 

低学年さんは、その前段階です。

 

「言いました」の前に、どんなふうに言ったのか書く、に挑戦しています。

 

どんなふうに言ってた?

 

にこにこしてた?

 

やさしい声だった?

 

楽しそうな声だった?

 

すると「ふつうに言った」という答えが多い!

 

「ふつうの顔で言ってた」「ふつうの声で言ってた」

 

ふつうってどんなふうでしょうか。作文を読む人にうまく伝わるかな? 

 

にっこりして、困った顔で、大きな声で、のように、『顔や声の様子』で書くのがむずかしいときは、『話した人の動き』がおすすめです。

 

どんなことをしながら言っていたのか、そのときのことをよーく思いだして…

 

先生は

「言ったは使わないよ」

と、黒板にむかいながら言いました。

 

先生は

「言ったは使わないよ」

と、ぼくたちを見ながら言いました。

 

これなら書けそうですね。

 

作文で観察眼を磨いていきましょう!