書き出しの工夫

教室では、作文を書く前に「項目」という目標を決め、それを確認してから書き始めます。

 

「書き出しの工夫」も、項目のひとつです。

 

文章にとって、書き出しはとても重要。最初の一文は読者を引き込むための「入り口」です♪

 

今回は、生徒さんの書き出しを紹介します。

 

まずは、Aくんの書き出しから。Aくんは毎回、どうやって読み手の興味を引きつけようか、と頭を捻っています。

 

「やらかした。やらかした。やらかした。頭の中にこの言葉がエンドレスに回り続けている。」

 

「もうずっとリンゴばかり食べている。ぜいたくな願いなのは重々承知だ。」

         

「前からカードショップ的な『あれ』を作りたかった。みんなもコンビニやホームセンターにある『あれ』を絶対見ているはずだ。」

 「減ったことに関しては自信があった。友だちにも『ついに、ついに、50の大台から脱したぞ』と言いまくった。」

インパクトがある書き出し、何が?なんで?と続きが気になります。

 

 

続いて、Bくんの作文から。

 

「ぼくは学校から帰るのが一番速い。『さようなら』 この瞬間、一番人混みの少ないドアを即座に見極め、先生に怒られない程度で廊下を走りぬける。」

 

「『暗っ』時刻は午後6時過ぎ。公園にはまだ10人ほど残っていた。」

 

「今、僕と友達二人は顔を見つめあってドキドキしている。今は朝休み。」

 

いい書き出しですね。その場の様子が目に浮かび、作文の世界に引き込まれます。

 

 

続いて、Cさんです。

 

「うわー緊張する。ダンスの発表会。私は幕の中で緊張する。」

 

「いちについて、よーい、ドン。私は走った。全力疾走で。」

 

「ジュワー。うーん。この音、いいねー。」

 

Cさんらしい書き出しです。続きが読みたくなります。

みなさんの書き出し、それぞれに素晴らしい。
一文一文に込めた工夫が伝わり、読むのが楽しいです。

 

〜書き出しの工夫〜
思わず続きを読みたくなるような一文を。

自分の世界をどう始めるか、楽しみながら挑戦してみてください!